マージービートストーリVol.5 山本くん脱退、田村くん加入
シングルレコーディングの後、2月のBearsのライブ、3月7日のDANCEのためのレコーディングライブを最後に山本くんはマージービートを脱退します。
オーストラリアへワーキングホリデーに行くためでした。
山本くんの脱退が決まり、今度は次のベースを探すことになります。
ビラを作成しレコード店に張ったり(こんなの)プレイヤーマガジンにメンバー募集の広告を出したりしましたが、なかなかベースプレーヤーの応募はありませんでした。
1987年某日、いつものように、どこかの茶店か飲み屋で戸高君と鈴木が話していました。
「戸高くん、山本くんの次のベースはどう?見つかった?広告に応募あった?」
「いやー、なかなかなぁ。」
「そうかぁ・・・そういえば、田村は?どう?アレキサンダーでベースやし、なかなかのテクニシャンやし。」
「うーん・・・田村かぁ・・・・・・・。ほんなら電話してみるかぁ。」
こんな会話があったように覚えていますが、なにせ34年前の話ですので記憶違いがあったらお許しください。
その後、田村君に戸高君から連絡が入ります。
田村君は、戸高君と電話で話したことはそれまで無かったので、何事かと驚いたようです。
田村「あ、戸高さん・・今日はなんの事で?どうしたんですか?」 (年上なんで敬語です。)
戸高「いやー、元気?あのなぁ・・・なんちゅうか・・そういえば田村バイトしてる?」
田村「うん、まぁ・・今のところは・・・。なんかええバイトあるんですか?」
戸高「うん・・・その・・・いやー・・・。ところで・・・バンドはしてたっけ?」
田村「・・・えーと、アレキサンダー・・・してますよ。」
戸高「あー・・・そうなんや。・・・最近ライブとかは?」
田村「いやー・・・。今は特に決まってないですよ。」
戸高「ふーん・・・・・・そう。・・・・・他はなにかしてる?」
・・・・・と、要点を得ない、煮え切らない話が30分以上続いたそうです。
戸高「ところで・・・マージービートは好き?」と唐突に戸高君が質問します。
田村「ええ、好きですよ。」
戸高「実は・・・山本くんがオーストラリアへ行くんや。」
田村「旅行で?」
戸高「いやー、住むらしいねん。」
田村「・・・はぁ(なんで俺にそんな話するんやろ?」
戸高「それでやなぁ、・・・田村・・・マージービートのベースは、うーん・・・
どうやろう?・・・やる気ある?」
と、40分ほどかかってようやく本題にたどり着いたのでした。
元々ファンでも会った田村くんは、オファーを快諾しました。
こうしてマージービートの2代目ベースが決定したのでした。
山本くんは脱退した後でしたので、引き継ぎもなく、田村君は録音テープを聞いてトレースする日が続きました。
ところが、なぜかその時点で今まで全く応募もなかったのに、突然プレイヤーマガジンを通じて応募してきた人が現れました。
ハナシロヤスヒデ君(?)という方が、応募してこられたのです。 おまけに彼はある日練習スタジオに現れたのです。
その時は既に田村くんに決まっていたわけで、すでにスタジオで練習中でした。
電話で断ることが出来なかったのか、 それとも応募広告に練習を見に来てくれと書いてあったのか、 はたまた、戸高君と田村君の会話が中戸君もしくは大西くんに伝わっていなかったのか?
かわいそうに彼はマージービートの練習スタジオまで来られました。
なぜ彼がわざわざスタジオまで来たのかは今となっては記憶があやふやですが、彼の熱意に、電話だけで断ることも出来ず、一応決まったんやけど、もしよければスタジオまで見に来る?って話になったのか、もしくは彼がそれでも練習見てみたいと言ったかのいずれかだったと思います。
そして、来てくれたハナシロ君は、メンバーに挨拶し、皆と少し話し、結局スタジオの外で中戸くんが彼に直接断わったように思います。
リーダーは大変ですねー。
さて、こうして2代目ベースが加入。4月12日にエッグプラントの初ライブも無難にこなし、この4人でのマージービートが本格的に始動します。
1週間後の4月19日には詳細不明のamホールでのライブ
(どうも場違いな感じが否めなかった。)
5月17日にはMODS MAYDAY大阪、
FM大阪It’s タマゴ、収録、出演、
6月19日、20日には新宿JAM2DAYS、
7月にはライブを3回と、フォーラスコンテスト予選、
8月にはフォーラス本戦と京都WOOPIES、
という具合に目まぐるしく週2の練習、ライブの日々となります。
8月にフォーラスサウンドコンテストで初代チャンピオンに輝き、12インチレコード製作の副賞を勝ち取りました。
そして9月には梅田歩行者天国ゲリラライブ、
フォーラスサウンドコンテスト第2回チャンピオン大会での凱旋ライブ。
そしていよいよ12インチのレコーディングと、階段をどんどん上に、そして目標への到達が現実に感じられるところまで近づいていると、少なくとも自分はそう思っていました。
でも・・・これだけ頑張って勝ち取った栄光が、後のバンド崩壊につながるとは・・・。
その時誰が予想できたでしょう?
この次のお話はもう少々お待ち下さい。
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