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「THE BAYOU」

更新日:2021年10月19日

「THE BAYOU」


the GRASS GROW ”一夜限りの再結成” が終わり暫くたった頃、家が近所だった事もあり元the GRASS GROWのボーカルN君は、毎週のように我が家に来て僕と酒を飲み、音楽の話で盛り上がっていた。

当時二人がハマっていたカントリーロックや、スワンプロックのカバーバンドを結成しようという事になった。たとえライブ依頼が来なくても、客にウケなくても、とにかく好きな事をやろう!と…。


そして97年の終わる頃。N君がヴォーカル/ギター、元メリケンブーツ(元ユーゾーズ)のドラムスのG君、元EASY ROLLIN’のベーシストA君達を誘いTHE BAYOU を結成した。


THE BAYOUは結成後すぐ、98年大阪モッズメーデーからオファーがあり出演。この98年大阪モッズメーデーは、Nude Restaurantによって一層華やかさが増し、ケーブルテレビ局や雑誌社の取材が来る程にまで大きなイベントになっていた。


the BAYOUは、その後大阪で2〜3回ライブをしただけ。99年以降の活動拠点はもっぱらスタジオだけであった。数回のメンバーチェンジを繰り返しながら何のライブの予定も無く、2001年解散した。







The BAYOU


1,Lazy Days

Live at ‘98 Osaka Mods Mayday


2,Positively 4th Street

Live at ‘98 Osaka Bar Subterraneans


その頃、大阪モッズシーンは世代交代が進み、イベントを観に来る観客も馴染みの顔ぶれが減り、沢山あったモッズバンド・和物バンドも減少していた。代わって、神戸のパブKennethの北秋君・イズミ君率いる Nude Restaurant が英国伝統的”ノーザンソウル”の新しい波を大阪に根付かせた。彼らは現在もモッズイベントのメインアクトとなりシーンを牽引している。


一方、僕はというと、10代半ばから没頭し続けたモッズにも次第と興味が薄れていた。仕事や生活環境の変化と共にモッズシーンからも身を引く事にした。



最後に。 当時The GRASS GROWボーカリストN君と親しかった人達は皆同じ印象を持ったと思う。彼は僕より5〜6歳年下であったが、まるで遥か昔からやって来た反逆児みたいだった。礼儀正しく、人懐っこく、いつも自分に対して正直で、誰よりも繊細。カッコつけるのは下手だけど誰も真似の出来ないサービス精神旺盛なショウマンだった。

彼の生真面目で嘘がつけない性格であるが故の破天荒は多くのモッズ仲間に深く愛されていた。紛れもなく当時の大阪モッズシーンを象徴する大切な存在だった。

彼がthe GRASS GROWのフロントマンでいたからこそ、the GRASS GROWは、同世代の大阪モッズ達に受け入れられたのだと思う。

あの頃の貴重な思い出は、今も僕の心の中に残っている。





The GRASS GROW

“GOOD TIMES”

Live at’96 Osaka Mods Mayday



最後まで読んで頂きありがとうございました。

ヨシヤマ



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